一向上人和讃

１　浄土本山じょうどほんざん　蓮華寺れんげじを
　　開山かいさんされた　上人しょうにんの
　　その名なを一向いっこう　俊聖しゅんしょうと
　　我われら尊とうとび　敬うやまいぬ

２　一向聖いっこうひじり　その生うまれ
　　九州筑後きゅうしゅうちくご　竹野荘たかののしょう
　　永平公ながひらこうは　叔父おじにして
　　聖光二祖しょうこうにそに　帰依きえをする

３　七歳童子ななさいどうじ　仏門ぶつもんに
　　二十一歳にじゅういっさい　浄土宗じょうどしゅう
　　良忠三祖りょうちゅうさんそ　弟子でしとなり
　　諸国遊行しょこくゆぎょうの　旅たびに出でる

４　弥陀みだの宝号ほうごう　留とどめおく
　　これを名なづけて　一向いっこうと
　　踊おどり念仏ねんぶつ　国巡くにめぐり
　　浄土和讃じょうどわさんを　皆みなに説とく

５　鎌刃城主かまはじょうしゅの　地頭職じとうしょく
　　元頼公もとよりこうの　帰依受きえうける
　　臨終予告りんじゅうよこく　上人しょうにんは
　　立たち往生おうじょうの　笑えまい顔がお

６　一向上人いっこうしょうにん　慕したいつつ
　　鉦かねを叩たたいて　踊おどります
　　仮名かな嬉しさあまり　踊おどります
　　南無阿弥陀仏なむあみだぶつ　阿弥陀仏あみだぶつ

作詞：加藤　良光
作曲：荒木　憲子