和讃集

二祖鎮西上人鑽仰和讃

音源

歌詞

1 観世かんぜ音寺おんじもうでては
  いのりをこめし父母ちちはは
  ねがいかないて誕生あれましし
  香月かつきしょう文殊もんじゅ

2 ははいまさざる九歳の
  黒髪くろかみりて新発意しんぽっち
  かいけては千日の
  英彦山ひこさんへの日参にっさん

3 比叡ひえいやまのぼりしは
  寿永じゅえい二年の二十二歳
  証真しょうしん法印ほういん 師となりて
  四明しめい解行げぎょう 身におさ

4 二十九歳 油山あぶらやま
  学頭がくとうとなりて異母弟いぼてい
  三明房さんみょうぼう頓死とんしを見
  西方さいほう浄土じょうどに心寄す

5 五重の塔の再建さいこん
  勧進かんじんたも明星寺みょうじょうじ
  安置あんち本尊ほんぞんむかえんと
  上洛じょうらくたも康慶宅こうけいたく

6 三十六歳 聖光房しょうこうぼう
  法然ほうねんひじりをたずねては
  その学徳がくとくにひれして
  師弟していちぎむすばれぬ

7 おしえを受けて八ヶ年
  かえりて築後ちくご 善導寺ぜんどうじ
  念仏ねんぶつこえ 洋洋ようよう
  勧化かんげほまれ世にたか

8 白川河しらかわがわ往生院おうじょういん
  授手印じゅしゅいんしょたま
  三祖良忠りょうちゅう上人しょうにん
  一器いっき瀉瓶しゃびょうほうつた

9 念死ねんし念仏ねんぶつ きまして
  化縁けえんたきぎ てぬ
  元祖上人しょうにんのみおしえを
  正しくぎし二祖上人しょうにん

10 七十七歳しちじゅうしちさい一期いちごとし
   西の都にたも
   かえたりてはらからを
   済度さいどたま正宗しょうじゅう国師こくし

大本山善導寺第六十五世應誉上人藤堂俊章大僧正 御作
作曲:松濤 基

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