知恩院和讃

１　さえられぬ　光もあるを
　　おしなべて　春の大谷おおたに華頂山
　　　　浄土の法門ほうもん　花と咲く
　　　　専修せんじゅ念仏ねぶつの　総本山
　　讃たたえまつらん　知恩院知恩院
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ

２　われはただ　仏ほとけにいつか
　　葵あおいぐさ　夏の大谷華頂山
　　　　三門さんもんくぐりて　御影堂みえいどう
　　　　専修念仏の　総本山
　　拝おがみまつらん　知恩院知恩院
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ

３　阿弥陀仏に　染そむる心の
　　色に出でば　秋の大谷華頂山
　　　　映はえる御廟ごびょうのありがたさ
　　　　専修念仏の　総本山
　　慕したいまつらん　知恩院知恩院
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ

４　雪のうち　み名なを唱となえば
　　つもる罪　冬の大谷華頂山
　　　　融とけて流るる　吉水や
　　　　専修念仏の　総本山
　　仰あおぎまつらん　知恩院知恩院
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ

５　月影つきかげの　至いたらぬ里さとなき
　　み教おしえの　法灯ひかり輝やく華頂山
　　　　四方よもに覚めの梵鐘かねのこえ
　　　　専修念仏の　総本山
　　寿ことほぎまつらん　知恩院知恩院
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ
　　　　なむあみだぶ　なむあみだぶ

作詞・作曲：松濤　基