授戒和讃

①　悪あしきはすべて　為なす勿なかれ
　　善よき事広ひろく　行ずべし
　　自みずから心を　浄きよくせば
　　己おのれのよるべ　己おのれなり
　　　　　　　―七仏通誡の偈―

②　人皆ひとみな必ず　み仏と
　　なるべき性さがを　具ぐするなり
　　三つの宝たからを　光とし
　　至心ししんに懺悔さんげ　致すべし
　　―開導・三帰・請師・懺悔―

③　菩提ぼだいの心　雄々おおしくて
　　四よつの誓ちかいを　なし遂とげぬ
　　七つの障さわり　更になく
　　正まさに授戒じゅかいの　時とき致いたる
　　　　　　　　―発心・問遮―

④　衆生しゅじょう　仏戒を受けぬれば
　　即ち諸仏の　位くらいに入る
　　位くらい　大覚だいがくに同どうじ已おわりなば
　　真しんに是これ　諸仏しょぶつのみ子こなり
　　　　　　　　　　―正授戒―

⑤　戒かいを保持ほじせば　自おのずから
　　なすべからざる　道みちは閉とじ
　　なすべき行ゆく手　開ひらかれて
　　仏ほとけの願ねがいに　かなうなり
　　―証明・現相・説相・広願―

⑥　つつしみ励はげみ　たゆみなく
　　念仏ねぶつの声に　身をまかせ
　　仏への道　つとめなん
　　なむあみだぶつ　阿弥陀仏
　　　　　　―勧持・念戒一致―

作詞：池上　霊心
作曲：松濤　基