彼岸和讃

１　生いきとし生いける　いのち皆みな　三界さんがい流転るてん　定さだめ無なし
　　われら仏性ぶっしょう　具ぐせる身みは　仏ほとけの道みちに　目覚めざむべし
　　ただ吉水よしみずの　行者ぎょうじゃにて　弥陀みだの名号みょうごう　称となうれば
　　嬉うれしや花はな（月つき）の　春はる（秋あき）彼岸ひがん
　　衆善しゅぜん奉行ぶぎょうの　浄土じょうどなり　南無阿弥陀仏なむあみだぶつ　阿弥陀仏あみだぶつ

２　菩提ぼだいを願ねごう　人ひとは皆みな　勝縁しょうえんすでに　そなわれり
　　日々ひびに念仏ねぶつの　積つもりなば　生死しょうじの憂うれい　離はなるべし
　　ただみ仏ほとけに　生いかさるる　弥陀みだの名号みょうごう　称となうれば
　　嬉うれしや花はな（月つき）の　春はる（秋あき）彼岸ひがん
　　自他じた 善根 ぜんごんの　浄土じょうどなり　南無阿弥陀仏なむあみだぶつ　阿弥陀仏あみだぶつ

（註　秋彼岸の時は、花を（月）に、春を（秋）に、読み替える。）

作詞：成田　教淳
作曲：松濤　基